フィッシュストーリー
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/01/30
- メディア: 単行本
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以下、ネタバレ含む為たたみます。
短編4本中の、最後の作品「ポテチ」
「ラッシュライフ」の探偵で泥棒な黒澤が出てきますよ。黒澤かっこいいね。
上の記を見てしまってから、いつもならゆっくり1週間かけて1冊だというのに、4作目を読みたい衝動を抑えきれずに思いもよらずハイスピード。平日午後7時、スーツだらけの満員電車内で良いスキマを見つけてはひっそりと読み進めておりました。野球場へ向かうシーンで、あ!って分かって、最後のページでは電車と電車の連結部分でガッタガッタ揺られながら必死に涙を堪えていましたよ。モーサムのこの曲も大好きなので、脳内で勝手に流れては余計に相乗効果。それから、3人が車内でポテチを食べるシーンは、タイトルだというのに読了後にやっと意味を理解して、はっとさせられました。伊坂さんのこういう描写は最高ですなあ。つい自分も、68円のポテチを買ってばりばりと食べてしまいましたよ。のりしおでしたが。
そうそうモーサムのこの曲、今ではライブで聴きすぎていますが・笑。最初のうちはたびたび涙腺緩ませられていたので、家に帰って曲をかけながら読んでみて、さらに涙。モーサムファンの伊坂好きは、この悪趣味な読み方を是非やってみて下さいませ。名作には名曲を。あれ、言い過ぎ?
伊坂作品は、早くもう1度読まなくちゃーって特に思うなあ。表題作「フィッシュストーリー」なんか、いつもながら時間軸の組み方が本当に上手い。バンドの演奏シーンはさすが音楽好きなだけある、なんて思ったりしたよ。そして「動物園のエンジン」の言い回しが、いちいち好きすぎてやんなっちゃう!
「MO'SOME TONEBENDER」を、万が一気になった伊坂ファンがいたらいいなという思いで 紹介してみます。
- アーティスト: MO’SOME TONEBENDER,kazuhiro momo
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 2005/12/07
- メディア: CD
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faster!というアルバムにも、オリジナルバージョンが収録されておりますが、上記のアルバム内の"shooting star ver."となっている、スタジオ一発取りの勢いが物凄く良いので、こちらをおすすめします。イントロの荒いギターの音で、わたしは、星屑がばあっと降ってくるようなシーンを思い浮かべてしまう。とても素敵なメロディの曲です。以下、歌詞引用させて頂きます。
誰も彼もがきっと星のない空見上げて
ずっと捜してるんだ そいつを
何やってんだベースボール・スター
目の醒めるような一発 ここまで飛ばしておくれよ
------Have you ever seen the stars?/MO'SOME TONEBENDER