7/21 2008 LIVE FACTORY 721@Zepp Tokyo

とりあえず、2組の感想を残しておきます。

マツリスタジオからひねり上げてオダイバシティにやってまいりましたザゼン ボーイズッ トップバッター。あのう、やっぱり、このバンドの音がとてつもなく好きでありました。ZAZEN BOYS 3リリース以降、向井がキーボードでエレクトロニカ・ダンス要素が強いんですね。髭といい、ブームでしょうか(笑)かっこいい。でも、座禅の本領である4人のバッキバキの演奏がたまらんかった。ヒミツガールも、RiffManも、COLDBEATも、KIMOCHIも、なんでしょーねあの、4人の音ったら。初っ端からずばーっとクリティカルヒットを受けまくるこのカンジ。カットアウトとカットインの妙…うまく表現できません、とにかく圧倒的すぎる!と叫びたいです。RSR2日目では、ほかのかぶりもなく見られそうなのでまたこのキモティを叫ぼうと思います。夜の野外で似合いそうだなあ、新曲。
吉兼さんが、相変わらずのHENTAIギターのほかに、ビッグマンの2リットルボトルを振ったり(なかに砂か何かが入っていたかな?マラカス代わり)、新曲「asobi」でコントローラーを手にして、人差し指でぽち ぽち とクラップの音を一心に手動で押し出していたのに笑ってしまった。いやあ、面白いやこの人。吉田さんは、ひなっちに比べると音の色気が足りないなあとか、よい意味で音がカタイ という印象を受けました。ひなっちはどんな曲でも否応無しに主張していたけども、吉田さんはうまく溶け込んでザゼンの音になっているなあと。ひなっちが抜けて観なくなってしまったので、ベースがどうか というのは自分の中でとても大きかったのだけれども、実際ライブで観てしまったら全く気にもならなくて、それ以上に自分の中で今の4人の音がカッコイイって気持ちが大きいことにとても安心したよ。それから柔道2段。松下さん。いやあ激ヤセしてびっくりしました。ではなくてドラムも前以上にスキルアップしていませんか?スゲエ。それをビール呑みつつ3人の演奏を見つめる向井さんもまた良い。この人こそ首謀者。エコロジカルな首謀者(ポカリのCMは、まだ観られていません)。
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相変わらず太っ腹、公式で「asobi」PVフル視聴。80年代的狙いのこのカンジ……サングラスを外そうとするシーンの向井と、猫背でただひたすらハンドクラップする妖怪のような吉兼さんに爆笑。向井先生の向かう方向はわからんが、とても、それは、素敵なことかも、しれませんね。いいねえ気持ち良いね、ZAZEN BOYS 4 も買ってしまいそうです。

観ていた場所が悪かった、3月のワンマンでは良い感じにぽっかりスペースできて見られていたあたりなら大丈夫だろう…と思ったら(完全に自分が悪いのですが)ワンマンとはまた違う いわゆるフェスでの苦手なノリに巻き込まれてしまって、かなしいことにテンションが上手くあがりませんでした。「賑々しくいこう」と須藤さんが言って始まった囚人〜ハリキリ坊やは、音響もひどくギャンギャンしていて、加えて須藤さんの唄もアレンジなのか歌詞飛ばしなのか適当感が否めず 正直、最悪でした。でも「夏休みだよね、だからこの曲をと」まさかここでの サマータイム・ブルース!(●●のじゃないよ、と洋楽バンドの名前を言っていたのですが失念してしまった)"イベント向け髭ちゃん"の間に、こう いつもちょっとだけこういう所を見せてくれるのが嬉しいです。ミドルテンポこのアレンジだと、リキッドよりも、こういう広い会場が似合うなあ、と思った。白シャツさわやか斉藤さんが鳴らすゆったりとした高音ギターが良い。そして、この曲ではメインドラムをつとめる、コテイスイ。この人のドラム、大好きなんですよね…やはりライブで観られると実感します。ハネる叩き方もそうだし、スネアのすっこーんとした抜け方と連打、なんか、独特なコテイスイリズム。コテリズムがあるよね。一方、フィリポのマラカス姿がどえらく可愛いくてにこにこしてしまう。1曲堪能させていただきました。
続いてブラッディーマリー、黒にそめろ、溺れる猿とノリノリな曲が続いて、ダーティーの最後に、謎の曲あらわる…… 友達と えっこれなんだろうなんだろう?カバーかな?とわくわくしていたら、宮川さんが、目をまんまーるくして須藤さんを必死に見ながら合わせていたので、即興だったのでしょう(笑)終わって須藤さんニヤリ。ああ、こういうのをずっと聴いていたいよー。最後に、「キミ達がハートのキングだよ!」とハートのキングを。今度はコード完璧でした。よかったよかった。そして、前の非ひげファンな方が、須藤さんのMCを聞いて「何なのあの人?」と言っていた反応がとても新鮮で良かったです(笑)あそこにいた全ての人がダーティーな世界の住人とは限りません。

その後ロビーのTVでコメント収録映像をにやにやしながら観る。印象に残っているのは「フェスでは、みんなの知っている曲をやります」と。そっかー、今年も今日のイベントみたいな流れなのかあ と。それから、おそらくアラバキライブでのElectricセッションについて「大失敗しちゃったんですけど」と言っていて、笑ってしまった。今月号の音楽と人で「あの時俺たち5人は震えてた」と須藤さんが言っていたのが、とてもとても嬉しかった。だから「大失敗」っていうのは単純にオーディエンスの反応かなあ。「一緒に踊りたい」から「フェスでは知っている曲をやる」……うーん、うん、そうだよね。でも「嫌われるのをなんとも思わない」なら、好きなようにやっている髭も観たいよ!となどと非常に、非常に勝手な事を思ってしまったりもします。それだけ、エレクトリック完全再現ライブでの5人の楽しそうな姿はとても印象的でした。
あと、ビールを回す5人とか、虫をはらう宮っteaとか、何かそういう細かいところに笑ってしまいました。ソファーに座る斉藤さん、足の長さ、有り余りまくり。