髭(HiGE)@渋谷CLUB QUATTRO

それを感じ始めてきたのは、今年一発目、CDJでのステージから。歓迎ムードの中で、今までより格段に生き生きしたステージで、終わった後、短さにも関わらず、なんて楽しいんだろう!って思えるライブ。
まだコテイスイがいない、表記が「髭」のころ。リリース時期で言うと「LOVE LOVE LOVE」の時期に、ロッキンオンで4人揃ってのインタビューがあった。その時、「髭、最高!」ってギター斉藤さんが自分で言っちゃってるんだけど、その時は、はは、大げさすぎる!って思ったものでした。でも、今はどうだ。お客さんもバンドも、それを高らかに言えるほどに実感しているんじゃないかな。めちゃくちゃに楽しんで、最高の自信を持ってやってるんだろうなあ、って伝わってくるライブをしてる。8日のファンダンゴでも、今まで味わった事ないくらいの充実感があったけれど、今日はそれ以上でした。須藤さんが「僕の最高は日々更新されるんだけどね」なんてMC。その通り。こんなに純粋に楽しかったのは、今回がいちばんだ!ほんとにほんとに楽しかった!音に圧倒される瞬間も、ふざけて笑わせてみせる瞬間も、全てが完璧。そしてこれから、もっと凄いものみせてくれちゃうんだ、って期待。やっぱり、全員に歓迎されている空間…ワンマンが似合うライブバンドだね。どれだけ5人で構想と練習を重ねたら、こんな公演作れちゃうんだろなあ。
まだ味わった事のないひとは、今の髭ライブ、どうにかして観たほうがいい。一度でも、にやりとしてしまう瞬間が確実にあるはずだから。

どうしましょう長すぎるレポ、は以下に。まとまらせるのが苦手です。


東京ワンマンもはや恒例、サンタクロースの置物がベースアンプの上で妖しい輝きを放ちながら「I Love Rock n' Roll」なSEで登場、そこからそのまま演奏に突入。1曲目は「イギー・ポップによろしく」〜「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」ツアーの中でも、決して同じ事のないセットリストなんて!期待させてくれるよ。
ミッキーの耳を付けて、サングラスをかけて登場する須藤さん。あら、かわいい。とか言わせたいんだぜ多分。フィリポのおさげが相変わらず可愛すぎてやられる。
「僕たちのリーダーの曲さ!」何回も叫んで、長いイントロから陽気なフレーズへ「アメニウタエバ」!コテイスイがヘン顔しながらラッパを吹き始める「ブラームスの子守唄」CDより半音(かどうかは定かではないよ)上げでさらに不思議さ、きもちわるさがライブで増幅させて聞かせてくれる「魅惑の深海パーティー」 そこからは、久しぶりで嬉しかった「ココロとカラダ、日曜日」に「せってん」!どくははきだせないくらいもる。後はカミダノミカミダノミ。こんな曲もやっちゃうんだぜ。早く音源化しないかな。聴き入っていると、そこから急に沈黙を破るような音の洪水へ「1mg」CDにはない、後奏が最強なんだ。
そこからラストスパートをかけるようにさあ踊れ踊れ!!って、「ダーティな世界」ブラッディ・マリーのPVに出てくるあの人やあの人がステージで踊っちゃってるよ!わはは!フロアもステージも楽しくて仕方ない!ニコニコした斉藤さんがペットボトルの水を口に含んだと思ったら、宮っteaのほうを向き(とても嬉しそうに)突然でろーと口から水を2回にわけて吐いてみせる。宮っteaは目だまひんむいて驚き笑ってる。ああなにこのステージ?爆笑。
「ギルティーは罪な奴」では、フロアの押しも踊りっぷりも最高潮。最後のアウトロでモニターに乗ってベースを掲げながら弾く宮っteaに向かって拳が上がる上がる!「アメニウタエバ」、本編最後の「僕らのさいご」、1回目のアンコール最後の「Acoustic」斉藤さん作曲のうたって、音源だと最初は掴めないのに、ライブで聴くとほんっとにハッピーになれるのはなんでだろう。♪ラーララララー、ってコーラスしながら、ステージ揃ってぴょんぴょんってジャンプするのにつられちゃう。自分も飛び跳ねながら笑顔になってしまうよ!フィリポが「ありがとうございます」って一礼して、笑顔ではけていったのが印象的。

まだまだ終わらない、むしろ本編より濃い、と大評判の髭ちゃんワンマンアンコール。2回目のはじまりは「無題」!!わああもう一度聴けるなんて。今回は斉藤さんの語りではなく(大阪での語りかな?)音源。テレコのスタートボタンを押した後、しばし直立不動の斉藤さん。ギターにさえも触れない。
…ああ、この状況は過去見覚えのありすぎるくらいの…デジャヴュ…ギターを持っているのにも関わらず一点凝視。ごく一部のわかるひとはああ、うん、このブログのアドレスの人って思って…(笑)
だから言える、彼は、暇そうに「みせかけてる」んだよねえ。全てが計算づくめなんだこのひと!それでもキマってるから格好良いんだよな〜ずるいな〜。須藤さんが途中でそろりそろとり歩み寄り、微動だにしない斉藤さんを下から指差し「どうしちゃったんでしょうネェ?」って顔で見て戻った後、正面遠くをぎょろりと目を見開いた様子にはあーははは!あーもうこの人は!
しかし、大阪より演奏がキレまくりで、めちゃくちゃ格好よかった。「無題」〜「白い薔薇が白い薔薇であるように」のアンコール2回目ふたつは、問答無用で髭のグルーヴの圧倒的な部分を見せられている様で、常にギャヒー!!!ってココロの中で悶えていました。宮っteaの動きって、白薔薇のサビの、あの切るような動きが印象深いけども、一番キレてる時って、歩くようにリズム取って上半身ガンガン振って弾いてる時。それが無題の中盤だった。意識せずともあの動きになっちゃうんだろうなあどうしよう大好きすぎる。
白薔薇は、恒例のエンターテイメントショウ!楽しい空間を作っておいてちゃんと見せ場もオフザケも入れてくる。須藤さんは、ペットボトルの水をかぶったと思ったら、さながらキリストのように胸に腕をクロスさせて、ダイブというよりも、客の上に背中からのっかって運ばれてる。え…なにこれ(笑)ステージに戻った後は、ネジが外れて暴走し始めた人形のように、コテイスイが持っていたビニールの腕?をバッシンバッシン叩いて暴れ始めしまいにはドラムを叩き出したよ!!
そんな本職ドラムのコテイスイは、おんぶされてステージを徘徊。宮川さんは、あれ消えた!と思ったら、正確に、そして豪快にリズムを刻んでるフィリポの隣でいつのまにか座って弾いてた。斉藤さんは即興でフレーズを奏でている。一見滅茶苦茶なようで、どんだけ暴れたって、演奏は崩れる事ないのが凄いよ。

もっともっと大きな拍手で「髭!髭!」って3回目のアンコール。こんなアンコールで呼ばれてでてくるバンドなんて、ほかにいないよ!おかしいよ!メンバーの登場があんまり遅いものだから、3回目はきっと予想外なんだろうな…と思ったら、出てきた須藤さん「曲はあるけど、やれない!」去年1月のワンマンでは「曲がありませんから!」って言ってたな(笑)
そして、このタイミングで「新曲をやるよ」って言い出した須藤さん。え?って思ったけども、同じくしてセンターでMCを聞いていた宮川さんが、わたしよりさらに「え?」ってぽかーん顔で須藤さんを見ていたので嘘だと分かったよ(笑)須藤さんのMCのときに宮川さんを見るのが恒例になってしまった!面白すぎる!ミヤッティは顔に出過ぎている!!
結局アンコールは「TRAIN-TRAIN」ブルーハーツのカバーで終了…っていうのも髭ちゃんらしいのかしら(笑)