08/6/13 CLUB JASON @川崎CLUB CITTA'

詳しいセットリストや写真、レポはナタリーさんありがとうございます☆ ということで、以下主観のみの感想です。

遅刻組で駅からダッシュ!チッタなんて、記憶が正しければ4年前の清春さんライブ以来ですが(笑)音響も特に気になる所なく、人が少なかったからかステージも見やすくてとても良かったです。無事「首謀者に告ぐ」から入れて、お友達に聞いたらどうやらこれが3曲目だったらしく、安心。途中でも、好きな曲だから一気に髭ライブモードに引き込まれたよー!楽しいなあ。I'm so sickを初披露、コテイスイのいいコーラス。本編最後のハートのキングまで、ライブ自体もセットリストの流れもすごく良くて(囚人がなくて逆に良かったなあ今日、と思ったら、1曲目に演奏されたのですね。変に盛り上がりすぎて良い流れを壊してしまうから、あえての1曲目かな?と勝手な想像)終演後楽しかった!とか、感想を何度も言い合ってしまうライブでしたよ。


もっていかれたのは 初披露 Electric。


「Electricの断片をやるよ。」と須藤さん。それでも20分以上はあったでしょうか。時間が経つのを忘れるほど。よく友達と「ここの後奏部分だけを延々とやってほしい」「インストを1時間くらいやったらいいのに」……まさにそれをざぶざぶと堪能させられました。来月のリリースパーティは、開演前にお酒をがぶがぶ飲んでおこう、と思いました。アルコールがロング・トリップの素敵なお手伝いをしてくれます。要するに酔っ払いになって旅に出ます、です。ビールと音楽の相乗効果は素晴らしいです。いやあ、あんなの楽しくならないわけがない…!!すかすかな後方をいいことに、ビール片手にいちばんうしろで、ゆらゆら踊っていました。ウサギのかぶりものでスーツ姿の、"この曲だけ髭の6人目のメンバー、DJシラフ"さんがラップトップを操作して、最初に聞こえてきたヨツウチでもう、早くもトリップ。個人的に、バスドラ四つ打ちは苦手ですが、スピーカーから聞こえる電子音の重低音四つ打ちは無条件で好きになってしまう。プラス唄<演奏時間、色々な楽器だとか横揺れだとかエレクトロニカだとかとにかくこういう大好物な要素をぎゅっとつめてくれた路線。まさか髭ちゃんで聴ける時がこようとは!大好きな音を、大好きなバンドがやってくれるなんて幸せですね。今まで出したどのシングル曲よりも、ずっとずっと楽しみです。


そうだ、アラバキで演奏された10分Acousticとも、全く印象が違いました。あちらはまだ、Acousticの曲が下地にあって、そこに彼らのセッションを加えた感じだったけども、こっちは一度ばらばらに解体してから、自分達の好きな要素を盛り込んでミキサーにかけて、実験を繰り返して出来上がった不思議な色のピースを、元の枠にカッチリはめ直していくような…な、何とも分かり辛い表現になってしまった。最後にあの聴き慣れたアルペジオが流れて、このメッセージきこえるかい?と、やっとたどり着いた耳慣れたフレーズが妙にぐっときてしまったよ。そう、ぼんやり見えたステージ上はなんだか、各自の楽器担当や鳴らされる音が見たことがない聴いた事がないことになっていて、驚きつつもありえないほど面白かった!あの人があんな楽器を!音を!しかし観察も曲に夢中で曖昧。ネタバレもあるし、その部分は来月にじっくり。


これ、天井がない場所で聞いてみたいな。
たとえばフジロックのヘブンズで見たら、最高なのになあ とも思ったりしました。


アンコールも面白かったです。何度ライブで聴いても飽きない、王様はロバのいうとおり(間奏のドラム掛け合いと、残り1分の弦楽器隊暴れっぷりが大好き!)〜MR.アメリカで終了後、客電がついて、お客さんがある程度減って、でもフロアではDJさんが曲を流しているから楽しくてしばらくのっていたら、まさかのダブルアンコールで出てきたよ!わー!「これからが本当のアンコールだ!」前が空いたのをいいことに、荷物をかかえて前方に行ってはしゃいでしまいました。CiAツアー名古屋の時のように、宮川さんのハットを被ってでてきた須藤さん。お似合いすぎて、ずるい!(ちなみに名古屋は傘も差して出てきて、まるで"時計仕掛けのオレンジ"の世界でした)そして、右を向いたら斉藤さんの"のっぽなのびたくん"な髪型に思わず吹いてしまう。さすが、リーサルUK。何が聞きたい?と須藤さんが聞いていたけどもすぐに ボニー&クライド。そして最後に下衆爆弾!!イントロでウキャーと声が出てしまうよ。ここ何回かで客の反応が良いのが分かったのでしょうか、少なくとも今年は定番化しそうな気がします。……と、定番化してほしいという願いをこめて。


以下、わりとどうでもいい "ちなみに"(Electricライブ版のネタバレ含みます)

去年の11月にスペシャで放送された「HiGE in Chaos」の映像を録画してある方は、ぜひぜひ見直してみてください〜。その中のスタジオ潜入が、5人でハンドクラップしてみたり、須藤さんが灰皿をかかえてフィリポが叩いてみたりと、謎のレコーディング風景は、そうかすべてElectricなのね、と意識して見るとかなり面白いです。須藤さんの発言が、また印象的。

「きたわ、これきたわ」「いやーまいった……凄い凄い、ヤバイよ」
「なんかよくわかんないとこ含めて、全部使った方がいいよ」
「途中グッとたよ」「完璧完璧。ヤバい」「曲作ってるより楽しいかもね!」
「まだ序章。ディスクの限界74分までやる(笑)」

こんな言葉が、目を輝かせてわくわくした表情から飛び出してくるんだもの。斉藤さんも、にこにこと、でも最高、最高、と何度も言う姿がみられたり。彼ら自身がこんなにも楽しんで、音が出来てゆく事に興奮している姿を見たら、余計に楽しみになってしまうじゃありませんか。
そうそう、この中の、フィリポとコテイスイが顔見合わせて、コンガとボンゴを叩き合うシーンが大好きだったんですが、ライブ見て、あ、これだったのか!と見た瞬間気づいたよ。うーん、息ぴったりツインドラムさん素敵です。

ALL APOLOGIES

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Nirvanaトリビュート、髭が参加している「Scentless Apprentice」で、何度聴いても「ベースはどこ?」と疑問だったのですが、今回のライブを観て、あ、そうか宮川さんは鍵盤だったんだね!!と納得しました。しかしこの音源、実に指1本奏法っぽいですね。いやしかしベースも出来て笛も吹ける、なんと鍵盤まで叩けるマルチベーシスト、宮っTea、宮っTeaをどうぞよろしくお願いシマス。ニャー。