夏読本

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

池袋ウエストゲートパーク (文春文庫)

LAST (ラスト) (講談社文庫)

LAST (ラスト) (講談社文庫)

わたしの弟は普段本を読まないのに、ふと部屋に入ったら何故か石田衣良だけがずらりと並んでいたので、たいそう驚いた。何があった弟よ。とりあえず、面白いんだよ〜って言われて、借りた。短編集だったのでさらっと読めたLASTは「アンハッピーエンドが分かりきった話」たちの描写、痛くて、救われない話、は読んでいてつらかった(その点最期を描く終末のフールの後読感は、逆に希望を持たせてくれるのはなぜだろう…、というのは伊坂ファンだからでしょうか)そしてナイフで身体のを引き裂く描写があるだけで悶絶するので、大体本を読むのは電車内、大変でした。毎回毎回こうで、殺人ものなど読むなってハナシですね(笑)ウエストゲートパークは、今読んでいますよ。設定がすげーやんちゃしちゃっている、と思いつつも結構面白いです。ドラマは全然見ていなかったので、誰がどの役だったのか気になるなあ。今ドラマやっている「下北サンデーズ」もこの人なんですよね。タイトルが気になり一話の最初30分だけ観ました。うえとあやが自由が丘に住んでいて下北巡りをするあたりに親近感を覚えました。あれ、何か違う。単行本化するらしいので、読んでみようかな。
長くなったのでおりたたんでみたよ。
ドミノ (角川文庫)

ドミノ (角川文庫)

角川文庫夏の100冊!で文庫が並んでいたので、やっとこドミノを買ってみたよ。てんやわんやでユカイ、登場人物総勢21人+1ピキが入れ替わり出てくるたびに、そして最後はウフフな展開、わくわくして面白かった!でも、予想以上にはハマらなかったなあ。こういう系統が好きなはずだから自分でも不思議です。時間が経ったらもう一度読み直そう。オススメしてもらったのに申し訳ないけども、パズルもいまいち引っかからなかったのでもしかしたら恩田さんの作品はわたしにはあまり合わないのかな?でも「チョコレートコスモス」はカバーのあまりの素敵さに惹かれて買おうと思っています!違う色の作品も読んでみたら、新たに魅力を見つけられるはずだわ。
世界は密室でできている。 (講談社文庫)

世界は密室でできている。 (講談社文庫)

本を片手に2週間。一ページ目を開いて閉じてを繰り返し、眩暈がし、息切れし、30ページ目あたりからやっとツボが分かってきて、電車内2日間で一気に読破した。そうだ、読み始めるまでに、10日かかった。その後の時間ったら早かったこと。ああ、ハマると凄く面白い作家さんなんだと思う。あの文章の羅列に慣れればさ。キャラだとか、破天荒な行動だとか、台詞だとか、謎解きの部分以外のところのほうがやけに魅力的でした。ミステリって感触じゃないかも?
本屋のフェアのせいか、夏はさらに本が読みたくなる時期ですね。今年は何か新しいジャンルをひとつ。現代モノの"ありえそうで、ない、フィクション"ばかり通ってきたので、SFとか時代物とか、じぶんの本読み原点の大好きな宮部さんの作品でさえ、この2つの要素モノだけ読めなくて避けてとおっているので、そのへん挑戦してみようかしらと思う次第です。ブレイブストーリーは、映画化までしたのでさすがに気になります。面白いのかな、宮部さんのあまりのゲーム好きが高じて書いちゃったという話というような噂しか、知らない(笑)そして、伊坂作品が読みたい読みたい。チルドレンとグラスホッパーだけ未読です。買わねば。買わねばーと言って飛んでゆくマネー。ハードカバーばかりなので、結構本代ってばかにならないかも。週末は図書館に行ってみようかな。