9/6 DIRTY HEAT PARTY part.4 中村達也+勝井祐二+森岡賢+KENKEN @横浜 thumbs up

ダーティ ヒート パーティは
わたしの年間ライブベスト3を 総ナメさせるおつもりか!


前回があまりにも素晴らしかったので、それを越えるものは観られないよなあ、と思っていたのが大間違い。どんどん進化している彼ら4人のユカイなステージに、こちらの「楽しい」も毎回更新されていく仕様になっているようです(笑)。口癖になりつつありますが、とにかくこの一言に尽きる。ダーティ ヒート パーティ、最高!!

今回は、開催場所が変わり、初の横浜サムズアップです。わたしは初めて行きましたが、スーパーデラックスが「陰」ならこちらは「陽」でしょうか。1段高いステージから、腕を伸ばせば届くほどの距離に客席があり、椅子と机がずらりと並んでいて普通のカフェやバーのよう。後方はステージを丸く囲むように立ち見スペースがあり、その奥まで今日も満員です。ご飯もお酒も豊富でおいしくて、食べ飲みしながら観放題、ほんと、陽気なパーティ会場のようでした。


ここから先は、例の如くレポ不可能なくらい凄まじく楽しそうなパーティがはじまり、言葉にも出来ずあまり記憶もあらズ…踊りながら、思った、勝手な感想を書き連ねます。


スーデラと違ってカッチリ組まれたステージ、センター固定ドラム台の上に達也さん、上手に勝井さん・上手端に森岡さん・下手側にKENKENの立ち位置です。出てきてびっくり、勝井さんはいきなりトレードマークの眼鏡ナシ!達也さんも既に上半身裸で長い髪振り乱しまくり!あらびっくり最初からクライマックス!(見た目から)KENKENは目の下と額に黒メイクをされていて、それが彼の日本人離れした顔立ちにまたお似合いで!アンプには「雷図」バスタオルをかけて主張していてキュート。軽い足取りで姿勢良くキーボードの前に立つ、黒Tシャツでスマートな森岡さんは、帽子なしで金髪を立てているお姿。否応無しにテンション上がっちゃいます。そんな個性的な4人が楽器を持って、演奏し始めた途端笑っちゃうんだよね。お客さんみんなきっとそうだ。会場の温度が上がり、4人の世界がぐわっと広がる。心の準備をする間もなく、その前に音で体が踊っちゃう!


時間が経つにつれ 奏者同士が火をつけあって演奏している 目の前で繰り広げられる予想不可能な演奏と姿に目が離せなくなる。達也さんが森岡さんに、次の展開!と笑顔を向けると、それに答えて森岡さんの(主に腰の)動きもキレキレになって音も踊りだす。KENKENが勝井さんと向かい合えば、ヴァイオリンvsベース対決がはじまる。ときおり2つのメロディがシンクロするんだけど、意思疎通はアイコンタクトだけなんだよね…なんなのよ。このシーン、格好良すぎてテンション振り切れましたぞ。
そして、2人のユニット SPEEDER-X 以降、KENKEN+達也の親密度がさらにアップしているようで、息ピッタリリズム隊圧倒的爆裂爆走即興ダンスミュージィーック!なんつ最強の音ですかー!!髪を振り乱して楽しそうに演奏する姿はまるで兄弟のよう。
4回目だと、音からも4人の様子からも、親密度や一体感、確実に目に見える変化がたくさんあって本当に面白い。


印象的だったのは、2部の最初の曲。ずっとハイテンポで踊れるような曲からがらっと変わって、上手く言えないうえに形容するのもおかしいのですが……いわゆる、sgtのような"ポストロック"っぽい展開と言いましょうか… 森岡さんの静かなシンセの音からはじまり、KENKENはジャンベを叩き、達也さんも連動する様にドラムを素手で叩く。そしてこういう時の、勝井さんが奏でるヴァイオリンのメロディ、とてもとても綺麗で美しい。一寸泣きそうになってしまったよ。
曲終わりで「すべて即興でお送りしています、ダーティヒートパーティ!」とKENKEN。達也「ちょっとかっこよかったな!」KENKEN 「かっこよかった!!」と嬉しそうなお2人と、笑顔で見守るお2人。うん、超かっこよかった。



あっ、このライブがどれだけスゴクて特別で楽しいかって、勝井さんが、唄っていますよ!!唄…じゃないか?マイクを取って、シャウトとまではいかずとも、KENKENのコールアンドレスポンスに合わせて、演奏しながら「ヘイヘイヘーイ」「オーーオー!」なんて叫んでる、貴重なシーンも見れちゃうのです。勝井さんの数々のセッションを観に行っていっておりますが、こんな姿、はじめて見てひっくり返りそうになりました(笑)や〜 楽しい、楽しすぎる。



2部後半、メンバー紹介をして、各自のソロパート。最後にKENKENと勝井さんが、同時に・そして交互に「ドラムス」「なかむらぁ」「たつやー!!」って叫んで、笑ってしまった。しっかし達也さんのドラムソロは言葉に出来ませんな。こんなに目の前で音を味わえてドラムさばきを見られて、全身に震えがくる。そして手を合わせて拝みたくなります。疲れているはずなのに終演後まで客席がハイテンションなのは、きっと達也ドラムに元気をもらえるからだ。たっちゃん なーむー。今日も素晴らしいリズムをありがとうございます。


面白かったMC。1曲終わって、達也「危険なオネーさん、森岡賢!モリケン「誤解を招くようなこと言わないで下さい(苦笑)」ケンケン&勝井さん「"危険なおねいさん森岡賢"が 3人の家庭教師だったら...」というやりとりには爆笑。なんだそれ?!勝井さんブログでも、達也さん日記でもすっかり "危険なおねいさん" 扱いのモリケンちゃん、3人の中でどんな位置付けなんでしょうか。否定は、できないけども!(笑)いや〜、4人ともキャラ濃すぎますわ。

あとは、KENKENが「ビールください!」というと「今日車で来ちゃったんだよなぁ〜!」と悔しそうに言う達也さん。勝井さんが「水ください!」と叫ぶとKENKEN「水でよいの?」達也「液体でよいの?」KENKEN「だいたいが液体……」というやりとり。笑ってしまった。正論です。



KENKENが、スゴイ。見る度好きになっていくよ。
「いろんなことあっけど、音楽と酒がありゃイイ!!」「ずーっと(このパーティ)やってたい!」
よく考えたら両親ほどの年齢の3人に囲まれているのに、貫禄があって、良い意味で自由奔放な佇まいとベースプレイ、そしてすばらしいムードメーカー。KENKENが笑えば3人も笑う!…そんな感じ?彼がいるから、"セッション"の枠におさまらないこんなすてきなパーティになっているんだなあ、今回特に、率先して場を盛り上げたりお客さんやメンバーを煽ったりしていたので、それをすごく感じました。そりゃ達也さんも、最後KENKENに向かって片足ぴょこんと曲げてぎゅーっと抱きつくわ…ハートが見えました、あまりの大好きっぷりに(笑)


そうだ、サムズアップ、なーんとなくクリスタルパレスを彷彿とさせる感じでね。このパーティがライジングサンに出演したら最高じゃないか!と思ったよ。WESSさん、お願い!中村達也はこんな最高のパーティでパーティしちゃってるよ。来年はぜひ深夜のクリスタルパレスをこの4人で揺らして欲しい。ベストアクト間違いなし、絶対最高の瞬間を味わえるはず。


年内にもう一度ここで、やってほしいな。そして来年も、定期的に開催して頂きたいです。良いライブ、色々あれど、こーんなに高揚感味わえて、踊れて、大興奮なライブはDHPだけ。まだ見てない友達みんなに来てほしい…と毎回言い続けているので、今回は控えめにひっそり願ってます。あー、同じことしか繰り返していない、まとまらない感想おそまつさまでした。