3/16 the pillows present "CHEMICAL BUMP SHOW!!"@札幌ペニーレーン24

すっかり2週間経ってしまいましたが、思い出を残しておくメモをそのまま。後で、また追記。

ダーティーな世界/ブラッディ・マリー、気をつけろ!/ネアンデルタール Punks Fuck Off!
ボニーアンドクライド(新曲)/王様はロバのいうとおり/ギルティーは罪な奴
白い薔薇が白い薔薇であるように/ドーナツに死す/ロックンロールと五人の囚人/ハートのキング

アウェイの会場に関係なく、自分達だけが一番楽しんでいる様を見せ付けられているような。これをステージから感じる髭ライブに、まず嬉しさを感じずにはいられなかった。「僕たちはクロマニヨンズじゃないよ、クロマニヨン人なんだ!」「髭です。自己紹介をどこでしようかずっと考えていたんだ。」「次はみんなの大好きなピロウズだよ?」「君たちが大好きさ」皮肉屋ストウ。曲中間奏部分に突然、最前列でピタリとも動かないお客さんふたりに向かって、ステージぎりぎりまで足を踏み込んで、無言で見下すようにニヤリ。最高だ!「あなたたちが微動だに、オレタチは最高に楽しいよ?」なんて聞こえるような…これは、周りがノッてなかろうがなりふりかまわず踊っている、自分の気分も同じ。宮川さんと斉藤さんが楽しそうに笑いあって弾いているのだとか、宮川さん、床にぺたりと座り込んで弾いたりする様子にも、懐かしさと嬉しさで笑っちゃう。
今日は、王様はロバ〜がとにかく良かった!暑さでぐちゃぐちゃになりながら叫ぶ須藤さん、間奏以降、突然ぷつんと何かがきれたように狂い弾きだす斉藤さん、それに相乗するように前屈姿勢でガツンガツン動き鳴らしだす宮川さん、そして本気の形相で叩き、勢いで立ち上がるほど真剣なドラム、フィリポの本気男前ドラムっぷりがハンパない!コテイスイは普段に比べると借りてきた猫のよう。でも、ウミネコで感じていたドラミング、スネアの連打やドラム掛け合いで垣間見られたので、満足です。初披露新曲は、3コードでディストーション…やっぱりNirvana(笑)
音よりもライブ内容よりも、思い出すのはペニーレーンの暑さにぐらぐら。「北海道だというのに、沖縄に来てしまったみたいだよ」とは須藤さんの言葉。空気の薄さに頭がぐらぐらして、もう駄目だな下がろう、と思うと最後の曲「ハートのキング」音の波に持ってゆかれる、目を瞑るとそのまま、シャレにならない意味で昇天しそうな状態です。この曲は勝負曲だなあ。先輩のイベントにお呼ばれしたときは、セットリストの流れやステージング含め、いつもきっちりしたライブをするなあと思う。過去、怒髪天のときも、スパルタの時も、自分たちの持ち味は発揮しつつも、フェスやイベントの時のように、ありえない演出で会場をかっさらうようなマネはしない。ちょっと本気と真面目モードの髭がえらく好きなのだ。とか、今(…思えることは嬉しいことでもあり)更。思うのでした。

Surf of Candy Stripper/Rosy Head/Rock'n Roll Sinners/Degeneration/
スケアクロウ/NO SELF CONTROL/I know you/WALKIN' ON THE SPIRAL/新曲
サードアイ/GOOD DREAMS/LITTLE BUSTERS/
EC:Calvero/WAITING AT THE BUSSTOP

「調子の調子の調子はどうなんだよ?」「あっちなあオイ!沖縄に来たのかと思った」と須藤MCをにやにやとまるパクリしながら。「髭のドラムの3人目にしてくれ、ってずっと言ってるんだけど」…それはそれで見てみたいけれど、もうこれ以上増えられても困るわ(笑)こんなに近くでピロウズを観ることって、もう、1年に2回くらいしかやらかさないので、新鮮だった。スケアクロウで、さわおさん、唄いながらどんどん赤くなり潤む目。それはノーセルフまで続いて、その姿に驚いたのれど、良く見ると鼻先も赤くてこれって花粉症の症状でないの、なんてつまらないことを思うのでした(でも、ラジオで「メンバーへの曲でもある」と話しているのを聞いて、少し納得もする)スケアクロウは、最初は苦手だったのに聞く度に名曲じゃないかと思う。ギターソロが秀逸!サードアイ〜GOOD DREAMS〜LITTLE BUSTERS いい流れで本編終了。アンコールでは、お客さんとがっつがつ拳を合わせ「いい夜じゃないか!」さわおテンプレート。Peeちゃんは「ニューピックです」と自慢げに2〜3つ客席に投げる。ピッ!と音が聞こえるような飛ばし方さえ素敵。そして、"構え"だけでニヤリ、淳さんのゆったりとしたベースフレーズでワクワクしながら始まる、Calvero。「もうちょっと相手になってやるよ」と、バスストップ。飛んで飛んで汗もかいて「風邪引かないで帰れよ!」満足!
しかし、このセットリスト!見事に新しい曲群で固められてしまった。いいライブではあったのだけれど、あとは自分の心持ちの問題。新曲は、かなり良かった。疾走感、ロックンロール。でも、歌詞にはっとさせられてしまう。今、こういう唄を歌えるんだ?など…これはまた、恵比寿でじっくり聞かなければいけないと思う。
外に出ると、汗も一気に凍りつきそうな温度、そうだ、ここは札幌でした。2組のために、ずいぶん遠くまで来たもんだ。そのかいあったライブでした。参加できて、ほんとうに良かった!