ライジングサン その2(モーサム他)

リディム髭で力尽き果て、米米を聴きながらふらふら、アシッドマンやムーンライダーズを観ながらごはんを食べつつ、先程お友達のテントにお邪魔させて頂いて、初めてのムーンステージへ。夕焼けをサイドに構え、奏でる高橋幸宏さんの音にとても気持ちよくなる。電子音は魔法の音だね。テントに居ると、レッドから聴こえてくる浅井さんの音。「何かこの距離+テント越しだとベンジーの歌声は清春さんっぽいね」「うんうん黒夢思い出すよね」と語らう。ひどい会話だ。
その後は、サンステージで吉井さん。あのね、あの人スーツ反則だよ。似合いすぎて。男のスーツは30代からに決まっている(髭ちゃんアー写・全否定発言)コールミーの名曲っぷりにうっとりし、イエモンの曲に興奮する。周りのシートのお客さんが、ラブラブショウが始まった瞬間次々と立つ様は凄かった。もちろん自分たちも!バラ色〜でおもわず手フリ。嬉しくて、吉井さんが終わった後もつい口づさんでしまった。そんなひどい唄を止ませるように、夜空に花火が上がる!めちゃくちゃ美しい。携帯を構えるも携帯のカメラでは花火なぞ全く取れず。目に焼き付けろってことですね。これを毎年まったりしながら、サンのシートゾーンで観て居る時間が、ああ今年も来て良かった〜って思える一番の瞬間です。
そのままサンで、新人バンドクロマニヨンズですよ。わたしは取り立ててハイロウズやブルハを聴いてきているわけでもない人間だけれど、毎年フェスで観ているから、もうなんだか身近で恒例のステージのよう。楽しいね。虫踏んじゃうから、どかしとくね、って言った少年の様なヒロトがツボでした。そして、勝さん(nil/ex.SADS)大舞台でのベーシストっぷりにめろめろ。ここはミーハー魂炸裂しとかないと。この人のカッコヨサはアベフト氏に匹敵すると思うね。初めてマトモに格好良いベーシストを格好良いって言っている気がします。あれ?
そして、待ってましたよ、モーサムさんです。
MO'SOME TONEBENDER
初っ端からAXワンマンのECでも演奏していた、ギャングオブフォーのカバー。いきなりハンドマイクで暴れ周りタケイズム全開フォー!きっとはじめて観た人は、えーと…このバンド…誰がボーカル?と思った事だろうな。わたしも一寸忘れかけました。2曲目は何だか代表曲となりつつあるロッキンルーラ。るぅ〜ら!(モモ)ステージなぞ観ないで飛び跳ねる。頭ブンブン振る。思い出したように途中から武井さんマイク前を見ると、一転、ボーダー服に、黒髪ボブになっていた。華奢すぎるシルエット。あれ、武井さん瞬間激ヤセ?それ今年の夏のタケイ技?そんなわけはない。冷静になって聴く、コーラスが生…?わあああ、ちらりとしか見えないけれど、あれは、そのまさか椎名の林檎ちゃん。ナナメのシルエットでコーラスをしてさっとハケ、ゲストと言うにはあまりにあっというまで気付かなかった人のほうが多いんじゃないかしら。ああタケイマジックじゃなくてよかった。
昨日フリクション見た?のMCからBIG-S、あたりまえよねユーアーロックンロール、だだーっと盛り上げてから初聴きかな?の新曲。これにはぶったまげました。音源聴いたら変わるかもしれないけど、ちょっとないなあー、という印象。もしかしたら、モーサムじゃないバンドが演奏していたら好きかも知れないけれど。キラキラシーケンスに四つ打ち、可愛いくらいにドポップ!お前らドーンロックで生きてくんじゃなかったのかい!(自分でも何を言っているのかよく分かりません)あまりに、何じゃこりゃ…となってしまって、その次に演奏したHave you〜がすごく好きなはずなのに耳に届かず。でもそんな思いはGREEN&GOLDでふっとばされるわけで。照明も、うっすらと変わってゆく緑と黄金!23時なのに光が見える光が聴こえる。最後の轟音には涙が出そうな気持ち。そして「壊れてるよ」!はい、壊れるよ。うっかり前で拳を上げに参加する。でも、モッシュ=その後の疲れが怖くて一曲で退散する(笑)でもその時点でもう汗だくなのが物語っているよ。DUM DUM PARTYとかどこでやったかな、忘れるくらい踊ってた。
最後に、待ってましたhang song。フェスでは、思いいれも含めこれがないと!今度こそステージ袖に消えた武井さん、今まで黒シャツ黒パンツだった格好から、ホットパンツ+タンクトップに変身みなさん!夏が到来しましたよ!最終的にタンクをお脱ぎになり、というよりわたしは良く見えなかったけれどもお脱ぎにというより引きちぎり、何のかはよく分からないチャンピオンベルトを腰に巻きトランペット吹き鳴らし踊り百々さんも髪振り乱しギュワンギュワンギュワンドゥイーンギャンギャンドカドカギャーステージも音も狂気の沙汰。怒涛の50分間でした。
音が止んだ瞬間、まさに"沸き起こる"歓声と拍手。一音鳴らした途端、景色や雰囲気を変えてしまうライブ。なんかまさにそれだった。今年のエゾの自分内ベストアクトって言ってしまうよ。やっぱり、モーサムは最強に格好良いバンドなんだよな。大好き。

リディムTシャツに着替えたというのに、予想以上に汗だくになってしまったので、次のRYUKYU DISCOきびしいなあと思っていたら聴きたかったZAZEN BEATが丁度かかっていて、走る走る。後方でゆらゆら楽しみました。早い時間だったら、もっと踊りたかったなあ。ムーンはステージ後ろの映像とのコラボが素敵だね。卓球やディスコツインズでテクノを浴びて、ムーンステージを堪能しながら次はレッドのズボンズへ。深夜1時にソフトクリームを食べ、黒糖ホットチャイを飲みながら野菜をつまみ(なんて胃が可笑しくなりそうなチョイス)わらっちゃうくらいしびれる音。ぎゃーうめーって笑った。もちろん食べ物もステージに対しても。ズボンズは、ちょうど一年前に京都で髭ちゃんと対バンしたときに衝撃を受けたんだった、その時の小さいハコの時とは比べ物にならないくらいステージの音を浴びている感じ、メンバーも客もテンションがハンパない。レッドはきっと、演奏上手いというかさ、なんか超越しているバンドしか出ちゃいけないんだな、多分。そして、タイムテーブルはレッドマーキー最後の出演、帰ってきたスペシャルセッション。はい、我らが百々さんね、とりあえず、出てきた瞬間何故か全身赤くて大爆笑。ごめん。レッドだけに?レッドだけに??そんな気合?赤いムスタングギターを変態フレーズでかきならす、その姿を無事見送って、サンステージのテナーへ。
ストレイテナー
テナーってわりといつも、フェスやイベントでのセットリストが決まっちゃっている印象なんだけども、今日は面白かった!アーステントからの道を歩きながら、聴けたのは何曲目からだろう?ディスコグラフィ。んん?なんだか音響が一寸気持ち悪い。でもいいタイミングでROCK STEADY!!アガる。新曲のバーサーカーチューンは、またサビでホリエさんおもしろ英語、ばーばーばーさーかーで笑ってしまった。その後キラーチューンでイエスサー!実はこの時点でシートで横になりながら観ていたのだけれども無条件に腕が上がってしまったよ。それから、TENDERが大好きなので、この地で聴けたら嬉しいけど、このセットじゃもう演奏しなさそうだな。ホリエ「ありがとうございました」というMCだから最後かな。と思ったら聴こえてくるのはあのギターリフ。なんだか嬉し涙。綺麗な曲だよね。あ、そういえばひなっちのコーラスマイクはいつからなくなったんだろう?これのひなっちのコーラス(の様子が)好きだったから残念。でもシンペイが沢山頑張ってた。どうやら最近のテナーにだいぶ乗り遅れているね。そしてマジックワーズ。シンペイ叫ぶ!飛ぶ!でも何だか珍しく早く戻ってきてどうしたのかしら、これで終わりだよね。と思ったら最後にメロディックストーム。"まだ見えない 今日の太陽"ああなるほど!これが言いたかったのね。ホリエが「最高のロックフェスときいてやってきました」だって。最高に良かったよー!
この時点で眠気最高潮で、サンステージに向かうお客さんの波を逆に進み、力ふりしぼってアースのドーパンへ。アース入り口でまったりしているリディムご一行を横目で気にしながら、キラキラした音を後ろで聴いていた。ケムリを聴きながら、お別れです。

雰囲気も食べ物も楽しさも過ごしやすさも、フェスの中でやっぱりRSRが一番だと思ったよ。ホリエテナーじゃないけど、最高のロックフェスでした!シートを畳んでバスへ向かう道が名残惜しい。来年こそは2日参加もしくはテントで!って、毎年言ってる(笑)おつかれさまでした!