再会スペシャル★2006 髭(HiGE)レポ(長いので先に)

リキッドのフロアがどうも苦手なので、今日も一段高い場所から、良い眺めでステージ全体とフロアを見渡すよ。うん。ここはベストプレイス。しばらくして、上手側の、いつもDJなんかに使っているスペースのスクリーンに、去年の列伝ツアーの映像が流れていることに気がつく。わたし、この全ての流れ把握しているくらい、穴が開くほど自宅で見ているので、次の行動とか言いながら見ていて大層気持ち悪がられました。そして開場前のテンションが相当あがりました。ちなみにこの中でベスト台詞は「ねえこれ流れるかなあ?」@下岡さん「おれのおたちだいです」@宮川さんです。どうでもいいね…どうでもいいね。誰か分かってくれたらいいな!
髭(HiGE)
セッティングの時点で、気付けばフィリポ・斉藤さん・宮川さんが出揃っているではないか。ああ、これはいつものアレでくるのね、と既に笑いがとまらなくなり始めたところで、きっかけは宮っTeaさんのポージング(心の声「宮っTeaイッちゃいマスよ!」)白い薔薇が白い薔薇であるように。相変わらず、ベースのワンフレーズだけで心拍数が上がるイントロ。しかし気を取られてはいけない。さあさあ首謀者のあいつらはどこから出てくる出てくる振り返って客席入り口からきましたよきましたよきましたよ。客をかきわけ、上手側スクリーンに立ち、両手を交差しマキシマムザホルモンばりのロックポージングをするおかっぱサングラスと、かたわらでは拡声器で謎の言葉を叫んでは花を抱えて客席にばらまくニット帽。それを見て大層沸くフロア。
…冷静に考えたら、なんて異常な空間!笑ってる場合かやばいよみんな!(笑)もう既に髭ワールドへかっさらわれている証拠ですよ!髭ライブには、初っ端から"すきすぎて死ぬ!"という感情がぐわっと出るときがありますが、今回もそんな始まり、でした。一周して好きなだけひっかきまわしてアゲて、冷静に演奏を支えていた3人と合流して、これから盛大なパレードが始まる予感。的中。1曲目〜3曲目、記憶ない。
3曲目途中で自己紹介で気を取り戻してアメニウタエバで須藤さん「紹介遅れたね、髭ちゃんですよォー」…と言い放った後、ギター斉藤さんが何か叫ぶ?「…ノー・サン・キュー!!!!!ってそれアナログフィッシュですから(爆笑)なりきり下岡さんですか。彼は何キャラに向かっているのでしょうか。ちなみに、曲の合間合間に突如ボクシングポーズをしたり、顎に指を当ててふふりと笑ったり、メンバー紹介では無表情でギターを掲げいきなりニコッと笑い最後に顔の横で手を振った時には、まいりました。この人完璧に「サイトウユウキUK」というキャラを演じてますよ!もういちいち笑けてしまうもんで、愉快で仕方ない。おっとサイトウユウキUKサンに気を取られてしまったところで陽気に踊りながら続きを。「再会なのに新曲ばかりだね」な新曲1曲目は、4月のUNITでも聴いた「ランチ(仮)」心地よいギターフレーズは、どこかで聴いたことあると思ったら、櫻井あっちゃんに提供した曲の、ギターフレーズに似ているからだ。ランチランチ、ランチの時間です。サビは"C'mon do it"を思い出すようなメロディ。皿まで食べる。陽気だけどせつない。好き。
続いて、わあ、まるまる新曲。終わった瞬間「…ニル○ーナ?」(自主規制しております)とぼそりと言ってしまったような具合のイントロから、テンション高く繋がるサビは「ロックンロール!」ってヒゲはロックンロール!ライブで馴染んできたらば、きっと最高に盛り上がるであろう曲。楽しい楽しい。王様はロバの言うとおりでは、曲前に「踊れますかぁ?」なんて言っておいていきなり2番を唄いだすボーカル。「…歌詞が全然出てこなかったよ」と突然演奏を止めちゃって、あら、多分それ、はしゃぎ過ぎですよ。そんな須藤さんにポカーンやらニヤニヤ顔やびっくり顔(誰がどれかは想像におまかせします)のメンバー。斉藤さんがさっとペットボトルの水を渡して、まあまあ落ち着いて再開。再会スペシャルですからね。えー。
「居心地はどうだい?」「今日は、ダーティーな世界の住人を紹介するよ」…これ打ち合わせ外で、須藤さんてきとうに言っちゃったのだろうなあ、わはは。宮っteaには珍しく冷静にかわされ、「彼は話をするのが大好きなんだ」なコテイスイは、立ち上がって拡声器でモゴモゴと「隣に居る、フィリポがだんだん炊飯器に見えてきませんか」「隣の、フィリポと言う人が、炊飯器に見えませんか」(2回目)と意味不明な主張をし、フィリポは笑顔で困ってるわ客席はよく聞き取れず反応薄いわ、須藤さんは呆れ顔で「…ダーティな世界の言葉なんだ」って。ああ、なんてぐだぐだな住人紹介(笑)
それでも、ダーティ〜ギルティが始まった途端は今までの空気ふっとばすほどの、キラーチューンに飲み込まれろ。ぴょんぴょんなんだかやけに楽しそうに笑顔で跳ねてる、ベースとギターのひとたちにつられて跳ねてしまうのはもう恒例だ。この2曲の威力は凄いぜフロア波打つウネウネ。なんて楽しい空間なんだろう!
一番テンション上がったところで、最後のギルティーアウトロ。個人的に毎回スペシャルの、前に出てきて煽りベース宮っteaデスよ。アラバキから奇怪な行動で、楽しみのひとつなのですが、今日もやってくれました。ちょうどセンターに、コテイスイが配ったお花を頭から飛び出すように持つお客さん、上から見たらまるで一輪咲いているように掲げていたのですが、それを発見したとたん、目をかっと見開きマユ寄せて、花がしおれろという眼力を飛ばすとばかりに身を乗り出し一点凝視!めっちゃ花見てる!めっちゃ花見てる!と周りの友達と大爆笑。こ、この人は逆に狙ってないのにおいしいよな…。そんな、最後までライブ以外の奇怪なパフォーマンスにも笑い転がされつつ、ヒゲのライブは幕を下ろすのでありました。こんなに連ねておいて、なんだか、ライブレポを書いた気がしないのはどうして?そうか、今日はパフォーマンス重視の公演だったようです。…それってどんなバンド?

白い薔薇が白い薔薇であるように/ブラッディ・マリー、気をつけろ!/アメニウタエバ
髭は赤、ベートーヴェンは黒/せってん/ランチ(仮)/新曲2
王様はロバの言うとおり/ダーティーな世界/ギルティーは罪な奴